マットレスが体に合わない気がする
新しいマットレスを考えているけどどれを選べばよいかわからない
質の良い睡眠を取るためにおすすめのマットレスを知りたい
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
快適な睡眠を得るためには、睡眠環境を整えることはとても重要です。
その中でも特にマットレスは、体にあったマットレスを選ぶかどうかによって、睡眠の質に大きな影響を与えます。
自分に合ったマットレスを選ぶことで、気持ちの良い眠りにつけるだけでなく、体の負担を減らし、肩こりや腰痛のリスクの軽減にも繋がります。
そこで本記事では、睡眠の質の向上を助けるマットレスの選び方と失敗しないコツを解説します。
自分の体に合ったマットレスで、極上の睡眠を得たい方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
マットレスが睡眠の質に与える影響
そもそもマットレスが睡眠の質にどのような影響を与えているのでしょうか。
ここでは、マットレスが睡眠の質に与える影響について解説します。
なぜマットレス選びが重要なのか?
質の高い睡眠を得るために、睡眠環境を整えることは重要です。
その中でも、マットレスは寝ている間の体全体を支えて、自分に合った正しい寝姿勢を保つ重要な役割を果たしています。
適切な寝姿勢は、骨格のバランスを保ち、体全体への負担を軽減させます。
しかし、体圧分散が不十分な自分の体に合わないマットレスを選んだ場合に、肩や首、腰に過剰に負担がかかってしまい、睡眠によっても慢性的な痛みや疲労感を起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。
例えば、柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みすぎてしまい、体圧が集中してしまいます。
一方で、硬すぎるマットレスは腰や肩が浮き、マットレスに触れている部分に体圧が集中してしまいます。
このような体圧が集中している状態が続くと、血行が悪くなり、体全体に酸素や栄養素が十分にいき渡らなくなってしまうのです。
その結果、起きても疲労感が残ってしまう場合や体調不良を感じる場合もあるのです。
マットレスは医療現場でも課題に
マットレスは、実は医療現場でも課題になっており、意識するポイントです。
特に入院患者さんは、ずっと寝たきりの状態の場合も多いため、長時間体の一部に負担がかかり続けるため、寝る姿勢には特に気をつけるポイントになります。
医療現場の数日の使用期間とは異なり、自宅のマットレスは長い期間使用するものであるため、特に健康に対する影響は大きくなります。
そのため、自分に合ったマットレスを使用することで、睡眠の質が大幅に改善し、健康状態が良くなることにも繋がるのです。
睡眠と健康の関係
そもそも睡眠は、体や心の健康において重要な役割を果たしています。
レム睡眠の間には、脳の情報整理やストレスの処理、そしてノンレム睡眠時には身体の疲労回復やホルモンの分泌の調節を行っています。
良質な睡眠を得るためには、睡眠環境を整えることは必要不可欠です。
そのため、睡眠の質に大きな影響を与えるマットレス選びも重要になってくるのです。
下記記事で睡眠と健康の関係については、詳しく解説しているので、興味があればこちらの記事も御覧ください。
マットレス選びの基本ステップ
マットレスを選ぶにあたって、選ぶポイントがいくつかあります。
ここではマットレス選びを4つのポイントに分けて紹介します。
自分の寝姿勢を理解する
睡眠のスタイルは、人によって異なります。
仰向けや横向き、うつ伏せなど寝姿勢によって、最適なマットレスが変わってくるのです。
例えば、仰向けで寝る場合は、中程度の硬さのマットレスが適しています。
背骨が自然なカーブを保った状態で寝ることで、肩や腰に過度な負担をかけずに寝ることができます。
そのため、中程度の硬さのマットレスを選ぶことで、体圧を均等に分散してくれるからです。
一方、横向きで寝る場合は、柔らかめなマットレスが適しています。
柔らかめのマットレスでは、肩や腰がしっかり支えられることで、体の一部分にのみ圧力が集中せずに寝られます。
このように背骨が立っている時と同じ状態である自然なS字カーブを描くことが重要です。
この状態を維持できるマットレス選びが、睡眠の質の向上に繋がるのです。
マットレスの種類を選ぶ
マットレスには様々な種類があり、人によって最適なマットレスも大きく異なります。
それぞれの枕で体圧分散性や反発弾性が大きく異なるため、自分に合ったマットレスを選びましょう。
マットレスの種類 | 特徴 |
---|---|
低反発マットレス | 包みこまれる感覚を好む方や関節痛に悩んでいる方向け 体圧分散性が高く、柔らかい寝心地が特徴のマットレス |
高反発マットレス | 硬めで身体が沈み込まないマットレスを好む方や腰痛が気になる方向け 反発弾性が高く、寝返りが打ちやすい設計になっているマットレス |
ポケットコイルマットレス | 夫婦や家族で1つのマットレスを使用する方向け バネが独立して動く構造のため、振動が伝わりにくく、身体を点でしっかりと支えてくれるマットレス |
ボンネルコイルマットレス | 硬めのマットレスの寝心地を好む人におすすめ バネが連結してるため、とても頑丈な構造をしていて、サポート力が高いマットレス |
ファイバーマットレス | 湿気を避けて心地よい寝心地を求める人にはおすすめ 通気性が高いため、特に夏場や湿気が多い梅雨の時期でも心地よい寝心地が特徴のマットレス |
マットレスのおすすめの硬さと厚さ
マットレスの種類を選ぶうえでも自分に合ったマットレスの硬さや厚さは知っておきましょう。
マットレスの最適な硬さは、通常体型に応じて選びます。
一般的には、細身の人や女性は柔らかめのマットレス、体格の良いがっしりとした体つきの人は硬めのマットレスがおすすめです。
しかし、柔らかすぎるマットレスは、身体が沈み込みすぎて腰に負担がかかります。
一方で硬すぎるマットレスは身体が浮いた状態になってしまうので、快適な睡眠が得られず注意が必要です。
また、マットレスの厚さは、使用用途や快適性で選びましょう。
身体をしっかりと支えるサポート力があり、快適な寝心地を感じるには、厚さは15cm以上の厚みが必要になります。
20cm以上の厚みがあるマットレスも多くあり、しっかりとしたサポート力もありますが、素材の密度やクッションの品質は必ず確認するようにしましょう。
一方で薄型のマットレスは、移動や収納が簡便な点で大きなメリットになります。
しかし、サポート力や耐久性が劣る点から、部屋のスペースや使用用途に応じて選ぶのがおすすめです。
マットレスのサイズ選び
マットレスのサイズは、使用する人数や部屋の広さによっても異なります。
例えば、1人で使用する場合は、シングルサイズかセミダブルサイズが適しています。
寝返りを打っても余裕があり、快適さを感じたい人には、セミダブルサイズがおすすめです。
また、2人での使用を検討している場合は、セミダブルサイズ~クイーンサイズあたりがおすすめです。
選ぶ基準としては、部屋の広さと質の良い睡眠のバランスです。
睡眠の質にこだわりたい人は、クイーンサイズ以上であれば、お互い気にすることなく質の良い睡眠を取ることができるためおすすめです。
しかし、部屋の広さに余裕がない場合や引越しを頻繁にする場合には、セミダブルサイズやダブルサイズのベッドであれば大きくスペースを取らず、引越しでの移動でも搬出や搬入に悩むこともないでしょう。
医学的観点で見る「良いマットレス」の条件
質の高い睡眠を得るためには、自分に合ったマットレスが必要不可欠です。
ここでは、医学的観点から良いマットレス選びのポイントを3つ解説します。
「体圧分散性」の重要性
マットレス選びのポイントの一つに「体圧分散性」があります。
体圧分散性とは、マットレスが身体にかかる圧力がどの程度分散しているかを表す指標になります。
体圧分散性が高いマットレスを選ぶことで、一部分へ圧力が集中してしまうことを防ぎ、身体に負担が少ない質の高い睡眠を得られます。
特に肩や腰といった部分に圧力がかかりやすく、肩こりや腰痛に悩む人も多いため、体圧分散性が優れたしっかりと全身をサポートするマットレスを選ぶことが重要なのです。
寝返りのしやすさの指標となる「反発弾性」
マットレス選びの指標として、反発弾性も重要です。
反発弾性とは、マットレスが身体の動きに対してどの程度反発するかを表すものです。
適度な反発力があるマットレスでは、寝返りを打ちやすく、快適な睡眠を保つことができます。
寝返りは、体圧を分散させて、全身の血行を良好に保つのに重要です。
そのため、反発力がないマットレスを選ぶと寝返りを打ちにくく、身体の一部分に圧力が集中してしまうため、疲労感が残し、血行不良を起こす原因になってしまいます。
反発弾性があるマットレスは、寝返りをサポートするのに加えて、身体のラインに沿った自然な姿勢を保つのを助けます。
そのため、特に腰痛持ちの人や高齢者の方は、反発弾性があるマットレスを選ぶことで、身体にフィットして自然な寝返りを打てるようになるためおすすめです。
通気性と衛生面
マットレスの通気性も衛生面や快適な眠りを得るためには欠かせない要素です。
マットレスを使用していると湿気の多い時期や寝ている間に汗をかくことで、マットレス内部に熱や湿気がこもり、ダニやカビの繁殖の原因になってしまいます。
しかし、ファイバーやメッシュタイプのマットレスでは、通気性に優れているため、熱や湿気がこもりにくく、特に夏場や梅雨などの湿度が高い季節でも快適に寝ることができるためおすすめです。
また、最近では抗菌加工や防ダニ加工が施された衛生面にも配慮されたマットレスも増えているため、ハウスダストの発生を抑えることも可能です。
そのため、アレルギー体質の方や小さなお子さんがいる家庭では、抗菌加工や防ダニ加工のマットレスを選ぶことで安心して眠りにつくことができるでしょう。
マットレス選びでよくある失敗例
長い間使用するマットレス選びで失敗を避けたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ここでは、マットレス選びの際に気をつけたほうがいいポイントを失敗例を交えて紹介します。
安さだけで選んでしまう
マットレス選びは、価格の安さのみで購入してしまうと、結果的に損してしまう可能性があります。
本来マットレスは、一度購入したら数年〜10年以上の長期間使用するものです。
しかし、安価なマットレスの中には、使用されている素材の品質が低い場合やサポート力が低く、快適な睡眠を取れないマットレスもあるため注意が必要です。
このようなマットレスは、短期間でヘタってしまい、買い替える必要が生じるため、結果として損してしまうことも多いのです。
また、マットレスがへたると、肩や腰などに負担が増えることで、身体にも悪影響を及ぼす可能性もあります。
一度購入したら長期間使用するマットレスだからこそ、レビューや専門家の意見を確認したうえで、品質や耐久性が高いマットレスを選ぶことをおすすめします。
自分の睡眠スタイルに合っていないものを選ぶ
マットレス選びの際に、自分の睡眠スタイルに合わせたマットレスを選ぶことも重要です。
例えば、寝る時の姿勢によっても最適なマットレスは異なります。
横向きで寝ることが多い場合は、肩や腰への圧力が大きくなりやすいため、柔らかめなマットレスで体圧を分散させることで、質の良い睡眠を取ることができます。
一方で仰向きで寝ることが多い場合は、柔らかすぎると寝姿勢を崩してしまうため、硬めなマットレスのほうが適しているでしょう。
自分の睡眠スタイルがわからない人は、まず睡眠記録を取ることや自分が寝やすい体勢を知るところから始めましょう。
近年、睡眠トラッカーやアプリが充実してるため、自分の寝姿勢や寝返りの頻度、睡眠の深さなども簡単に把握できます。
そのため、それらのデータをもとにどのタイプのマットレスが適切か把握することで、自分に合ったマットレスを選び、質の良い睡眠が期待できるでしょう。
試さずに購入してしまう
マットレスは、実際に使用してみないと自分に合っているかわからない場合も多くあります。
そのため、使用する際には実際に試してみることも重要です。
近年、オンライン購入の場合も一定期間の試用期間があり、返品保証がある場合も多くあります。
そのため、自分の睡眠スタイルや体型にあった理想のマットレスに近い場合は、購入して試用してみることもおすすめです。
実際にしばらく試してみて体に合わない場合は返品もできるため、安心して購入できます。
最近は、店頭でマットレスの寝心地を試せる場所も減ってきているため、ぜひ試用期間があるオンライン購入で自分に合ったマットレスを見つけてみてください。
マットレス選びの悩みに関するQ&A
マットレスは、一度購入したら長期間使用するものであるため、マットレス選びは慎重になる人も多いでしょう。
ここでは、そのようなマットレスの選び方に悩んでいる多くの人が持っている悩みと解決策について紹介します。
まとめ:理想のマットレス選びで快適な睡眠を手に入れる
ここまで自分に合ったマットレスの選び方やポイントについて解説してきました。
理想のマットレスを選ぶことは、睡眠の快適さだけでなく健康にも大きく影響してきます。
そのため、体のサポートや体圧分散、通気性などしっかりとマットレス選びのポイントをおさえた上で自分に合ったマットレスを選ぶようにしましょう。
また、自分に合ったマットレス選びをする際には、自分自身の睡眠スタイルを理解し、体型に合わせたマットレスを選ぶことも重要です。
ぜひ自分自身の身体に合ったマットレスを選び、日常生活でのストレス軽減や集中力・生産性を上げて、快適な毎日を過ごしてください。
マットレス選びのポイントを抑えた上でのおすすめマットレスについても今後紹介していくため、ぜひ今後の投稿も確認していただけると嬉しいです。
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